腱鞘炎にかかったときの対処法

腱鞘炎とは

 

腱鞘炎とは手や指の腱の周りに炎症が発生することによって、手や指、そして場合によっては腕全体に、痛みやだるさというものを慢性的に感じるようになる症状のことです。

 

したがって、指をよく使う人に腱鞘炎になる人が多く、パソコンでキーボードをよく操作する人などは、腱鞘炎にかかる確率も高くなるのです。

 

筋肉と骨をつないでいる丈夫な繊維組織の束を腱と呼び、その腱の周りを包んでいるものを腱鞘といいます。そして、この腱鞘に炎症が起きている状態が腱鞘炎なのです。

 

腱鞘炎が多く発症するのは中高年の人たちです。その理由は、中高年の方が腱が損傷を受けやすくなるからです。ただし、若い人であっても激しいスポーツを行なう人や、反復作業を繰り返しているような人は、腱鞘炎にかかる場合があります。

 

また、関節の病気を患っている人も腱鞘炎になりやすいといえます。実際に炎症を起こしやすい部分は手や前腕の腱であり、その中でも最も炎症を起こしやすいとされているのが、手から親指に向かって伸びている腱です。

 

このような部位に炎症が起きた場合には、屈筋腱と呼ばれる指の握りをコントロールしている腱が、腱鞘の中をスムーズに通れなくなってしまいます。そうなってしまうと、指を動かした時に何かが弾けるような感じを受けます。

 

また、上腕二頭筋にある腱が炎症を起こした場合は、ひじを曲げたり回したりした時や、腕を上げたりした時に痛みが現れるようになります。